兼業Pのカタコト語録

デレマスの、エンタメのことや想いやもやもやを文字にする場所。

「もう一度、バイクに乗りたいのだろうか」、のお話

 どうも、青葉飛鳥です。

今回は、タイトルこそシリアスな感じですが、中身はそんなでもありません。

 

 ただ、体力とかお金とか時間とか。

そういったものたちと”バイク”を天秤にかける。そして、葛藤するだけの文章。

 

 それは、再びバイクにまたがるかどうかという意思を、

はっきりとさせるためのものでもあります。

 

 自分はどうしたいのか。それを、改めて自分に問うてみようと思うのです。

 

 

 

そして私は、バイクを降りた

 ここ数か月で環境が変わって、忙しくなったのもあり。

また、その前からバイクを使った遠出をしなくなったのもあり。

 

W650はおろか、サブ機のPCXにさえ乗らない日々が続いていた。

PCXはごくごくたまーに動かしてはいたけれど。

W650には1年近く乗っていないんじゃないだろうか。そんなことを思うレベルで。

 

 バッテリーも上がり、車検も切れた彼の姿は。やはりさみしそうで。

そのうえ、現実的な問題として税金があるわけで。

 

 そうした問題から、街乗りや買い物に使えるPCXは温存し。

ツーリングがメインの用途だったW650を売却することにした。

 

 こうして、私のライダー生活は終わったのだ。

 

月日は流れ

 W650を売却したのが3月。そして4月からは新しい環境での生活が始まり、

毎日家に帰っては適当にご飯を食べては寝るという生活を繰り返していた。

 

 もともと体力がない上に。

自宅の椅子に座ると、まるでスイッチが切れたように動けなくなる。

 

 バイクだけではなく、趣味の時間の減っていった。

ゲームをしても、アニメを見ても。面白く感じることができなくなってきていた。

 

そして、仕事の時だけイキイキしているといった具合にまでなった。

一応言うが、私は仕事が好きなわけではない。

ただ、若干まじめモードというか熱が入るだけ。治したい癖ではあるけれど。

 

 とはいえ、そんな新しい環境にも若干慣れ。*1もっと休日や趣味を充実させていかなければと思うようになった。

 

 

バイクってやっぱり楽しい

 ある日、久々にPCXを動かしてみた。

こんな音だったっけ?こんな振動だったっけ?なんて思いながら。

およそ半年ぶりくらいにそれにまたがった。

 

 ちょっとお買い物、ちょっとした距離の移動だった。

ツーリングとも街乗りとさえも呼べない距離だったけど。

そこには確かに、楽しさがあった。

 

 時を同じくして。バイクの車載動画をまた見始めた。

うp主の編集能力も関わってくるだろうが、どの動画からも楽しさが伝わってくる。

 

 雨や風でひどい目にあいながらも。盛大に立ちごけしても。

彼らはとても楽しそうにしている。

 

 そんな彼らを、うらやましく思った。数年前までは自分もそうだったはずなのに。

 

 

妥協点、要望、現実の壁

 とはいえ、そうやすやすとバイク乗りに戻れるわけでもない。

それは、まともにツーリングができるバイクがうちにはないからだ。

 

 だから、もしバイク乗りに戻るとして。

どんなバイクでツーリングをしたいかを考えてみた。

その結果、ビッグスクーターがいいのではないかという結論に至った。

 

 ある人は言うだろう。「ビグスクでツーリングとかwww」と。

しかし私は、峠を攻めたいわけでも、バイクを駆ることを楽しみたいわけではない。

 

 バイクはあくまでもツール。

ストレスフルに、いろいろな風景をマシンと一緒に見れればいい。そう考えていた。

そうなれば、ビッグスクーターに乗りたいと思うのは自然なことだろう。

 

クラッチはなく、右手と左手だけ*2で操作できポジションも楽。

これほどツーリングに向いているストレスフリーなマシンはない。

 

 そこで、グランドマジェスティTMAXなどが候補に挙がり。

どれも悪くないなと思っていた。しかし、ここで現実的な壁が現れる。

 

 一つは価格。ビッグスクーターは、基本的に同じ排気量の別バイクと比較しても値段が高い。

例えば、YAMAHATMAXは、新車価格で124万円からとなっているが。

それよりも排気量のあるBOLTでさえ、97万前後と30万近くの差がある。

 

これは、中古価格も同じような感じで、ビグスクはやはりお高めなのだ。

 

 そしてもう一つは、車重の問題。

TMAXなどはあの図体で212キロとまだ軽いが。

余裕で230や240キロクラスのビグスクは存在している。

 

バイクは軽いものに限る。というのが私の昔からのポリシーだ。

 

 

昔、候補に挙がったあのバイクを思い出した

 そこで思った。車重や価格などでこんなに悩まなくちゃいけないなら、

もういっそビグスクである必要はないのではないか。

実際問題、年式も走行距離も下なMT07などは元値が安いために、

TMAXなんかよりも全然安い。当然、ほかのバイクもしかり。

 

 しかし、ビグスクに乗ることしか考えていなかった私の頭に、ほかのバイクなど。

 

あったわ。

 

 W650を売却した際に、乗り換えようかと迷っていたバイク。

 

 それこそ、HONDA 400Xである。

 

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 見かけたらレアだとか、不人気者とか、いろいろと言われているけど。

実はこのバイク、個人的にかなりいい線いっている。

 

 アドベンチャーバイクに乗りたいという動機のもとで見つけたバイクだが。

どうもこいつ、ゆったりツーリングにも向いているらしい。

 

 もし乗るなら、この子になるのかもしれない。

 

 

 どうせ

  しかし考える。

どうせ仕事が忙しくなったら、また乗らなくなるのではないか。

どうせ寒い季節になったら、また乗らなくなるのではないか。

 

 どうせ、どうせと。いろいろなことが頭に浮かんでは消えていく。

ここ最近の優柔不断も相まって。

なぜ私は趣味のことでこんなに考え込まなくてはいけないんだろう。

そう思ってしまったほどに。

 

 だから、開き直ることにしてみた。

 

 どうせ、乗らなくなるのなら。どうせ、売るのなら。

妥協しない、自分の乗りたいモノを選ぶほうがいい。

おそらく、私のわがままを唯一かなえてくれるのは今この子だけなのだ。

 

 

 〆

 これを書いた数日後に、果たして私は住民票と印鑑を持ってバイク屋に行っているんだろうか。

もしかしたら、まだうじうじしてるかもしれない。

でも、それはそれ。バイクは、悩んでいるときもまた楽しいもの。

人生の多くの場面ではそうはいかないけど。自分の好きなものでくらい、悩んだっていいじゃないか。

 

 ただ、思うんだ。

 夏の日差しの下を、バイクで走り抜ける。ぬるい風が全身にあたって、でも不思議と気分は爽快で。

 

 少し涼しい風の中を、紅葉のトンネルを通り抜ける。

 

 冬の寒さの厳しい日も、なぜか寒いと文句を言いながら海沿いを走る。

 

 一見辛そうに見えることもあるし、楽しいこともある。

そういうこと全部ひっくるめて、バイク乗りの特権なんだ。

 

 果たして私は、もう一度それを手にするんだろうか。

気持ちの整理、つけなくちゃね。

 

*1:強迫観念のように思うのはよくないとはいえ、

*2:一部例外はあるが